高齢者に多い病気やけが

高血圧とは

高血圧

高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。日常の中でのちょっとした体の動き、運動などで血圧が上昇する一時的な血圧上昇は高血圧とは呼びません。

日本高血圧学会では、収縮期血圧(上の血圧)で140mmHg、拡張期血圧(下の血圧)で90mmHg以上が高血圧と定義しています。

病院での高血圧基準と家庭血圧

■成人における高血圧の分類(mmHg)■高血圧の分類

最近では、家庭でも血圧を測定することが容易になってきて、ご家庭で血圧を測り、血圧手帳などに記録されている方も多いのではないでしょうか。

一般に家庭での測定値は、病院よりも低めになる傾向があります。そのため基準値も少し低く設定されています。家庭での測定では、「収縮期血圧が135mmHg以上、かつ拡張期血圧が85mmHg以上」を高血圧の目安とします。

高血圧は、必ず医師に診断してもらうことが重要です。家庭血圧で「高めかな?」と思ったら、早めに病院を受診するようにしましょう。

 

 

高血圧と降圧目標値

至適血圧とは理想的な血圧値のことです。高血圧の場合、食習慣などの生活習慣から、もしくは、医師の処方薬による降圧剤により血圧を下げることを目標としますが、その目標とする血圧の値を「降圧目標値」と言います。

降圧目標値は、誰でも同じわけではありません。例えば、前期高齢者(65歳以上の方)では、家庭血圧の降圧目標値は135/85mmHg未満が設定されていますが、後期高齢者(75歳以上)では、臓器の障害を合併していることが多いため、145/85mmHg未満と設定されています。

一方で、糖尿病などの合併症をもつ患者さんや、心筋梗塞後の患者さんでは、ガイドラインでは最も低い目標値の125/75mmHg未満が設定されています。このように患者さんの背景によって、治療の目標となる血圧値は異なります。

 

 

高血圧を放置していると…

高血圧は、血管に常に負担をかけるため、血管の柔軟性が次第になくなり固くなり、動脈硬化を起こしやすくなります。動脈硬化が促進されると、脳梗塞や心筋梗塞など重大な病気に繋がります。

 

 

家庭でできる血圧測定

高血圧は、痛みなどの自覚症状はありませんが、現在は家庭でも市販の血圧測定器を用いて血圧を測ることができますので、他の病気などと比べると、自覚しやすい症状ともいえます。血圧が高めだとわかったら、早めに専門医を受診し、診断を受けたうえで適切な指導を受けることが大切です。家庭で計測する血圧測定器は様々なタイプのものが市販されていますが、その精度から、腕(上腕)で計測するタイプ(上腕式血圧計)を使用することをお勧めします。